シナモンとセイロンシナモンの違いとは

2021年3月9日

前回の投稿でシナモンではなくセイロンシナモンを購入した方がいいとお勧めした、その説明をします。

シナモンとして売られているものは2種類あります

一般的にシナモンと認識されているものには「シナニッケイ」や「カシア」と呼ばれる樹木(以下カシアと表記)から出来ているものと、「肉桂(ニッケイ)」(以下セイロンシナモンと表記)から出来ているものがあります。木としては両方ともクスノキ科のニッケイ属でとても似ていますが、品種が違います。

カシアは中国、タイ、ベトナムなど、東アジア・東南アジアで生産されます。セイロンシナモンに比べ生産の手間が少なくコストが低い為、一般的にシナモンとして売られているものはカシアのことが多いのです。濃厚な甘い香りと辛味を感じる風味が特徴です。

一方、セイロンシナモンは甘い香りと優しい風味が特徴で辛味は少なく私はこちらの方が好きです。

好みは人それぞれなので違いがあっても良いのですが、「クマリン」という成分がカシアにはたくさん含まれている点は注意が必要です。

クマリンには血液をサラサラにする効果、抗菌効果と言った体に良い作用もあるのですが、肝毒性と言って長期にわたり過剰に摂取すると肝機能を弱めてしまう副作用もあるのです。

東京都健康安全研究センターのシナモン含有食品のクマリン分析法及び実態調査ではこのようになっています。

品種 生産国 クマリン含有量(µg/g) TDI相当量(g/50kg)
セイロンシナモン 14 360
カシア ベトナム 5,400 0.9
中国 580 8.6
インドネシア 1,900 2.6
マレーシア 1,300 3.8

※TDI相当量=一生涯毎日摂取しても健康への悪影響がないとされる一 日あたりの摂取量。今回の表では50キロの成人で換算。

カシアの中でも含有量の多いベトナム産のクマリン含有量は5,400µg/gと、セイロンの約40倍です。
シナモンパウダー小さじ1は1.8g 小瓶をひと振りは0.1g。
体重が 50 kgの成人に対するクマリン耐 容 1 日摂取量は0.9gとのことなので、小さじ半分まで。ちょっと心配ですが、セイロンなら360gまで耐容とのことで安心ですよね。

先に書いた通り、生産コストが安い為、一般的にシナモンとして売られているものはカシアのことが多く、区別する為なのか、セイロンシナモンは”セイロン”の部分も明記して売られています。

先日のDaigoさんの動画ではそこまでの言及はありませんでしたが、お勧めしていたマスコットのシナモンもセイロンシナモンなのはその点も意識されてのことでしょう。そしてリンク先に飛んだらすでに売り切れなのがさすがですね。12月17日現在、売り切れは解消されたようで売っていました。

実は以前シナモンを購入する際にこのマスコットのシナモンも候補に入れてましたが、オーガニックが良いのでiHerbのセイロンシナモンにしました。オーガニックなのにグラムあたりの料金もマスコットのより安いし、甘い香りと優しいスパイシーさで美味しいです。と、今リンクを貼って気づきました。こちらも売り切れ。昨日は売り切れに気づかなかったんだけどな😅

で、興味が湧いてiHerbの他のメーカーのも見たけど売り切れ。えー。ってヤフーやら楽天やら見ても残ってるのはお値段が3倍くらいになってるモノのみ。どう言うことなの?Daigoさん効果?!
とりあえず、スーパーなどで見かけたら即購入がいいかもです😅

あと、シナモンに含まれるシナモンアルデヒドと言う成分が胎児に危害を与える恐れがあると、ドイツ連邦リスク評価研究所が発表しているので、妊婦さんはシナモンを積極的に取らない方がいいです。とはいえ少し振られている飲食物をたまに食べるくらいなら問題ないようなので神経質になる必要はなさそうです。

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