鶏肉、魚、豆類は乳がんに悪いのか?

2021年3月10日

ネットサーフィンをしていたら、衝撃的な記事を見つけてしまいました。

アスパラギンが悪性乳がん細胞の転移を防ぐ?

タイトル名からアスパラギンが悪性乳がんの移転を防いでくれるという内容かと思って見に行ったのですが、内容は逆で

アスパラギンと呼ばれるアミノ酸の摂取を抑えることで、マウスのトリプルネガティブ(三重陰性)乳がん細胞の転移を劇的に低下させることに成功したという。
アスパラギンの豊富な食品としては、乳製品、ホエイ、牛肉、鶏肉、タマゴ、魚介類、アスパラガス、ジャガイモ、豆、ナッツ、種、大豆、全粒穀物などがある。果物や野菜にはアスパラギンは比較的少ない。
出典『ネイチャー』。

との事でした。(論文のPDFはこちら。英語なので私は読めません。。。)

乳がんによくないと言われがちな乳製品、乳製品からできるホエイ、何かと体に良くないとされる赤身肉である牛肉をセーブした方がいいのは分かる。
けど、ナッツ、大豆、全粒穀物あたりはむしろ良いと思って積極的に取っていたし、鶏肉、魚介類は赤身肉をセーブする代わりにタンパク質の確保のためにも日常的に取っていた。ちなみに全粒穀物に入るであろう玄米、じゃがいも はデザイナーフーズ・ピラミッド※1に入ってるし。

えー。衝撃なんですけど。。。

がんが発覚してすぐに読んだ”がんが自然に治る生き方”と言う本にもベジタリアンになる事を強く勧めてられていたけれども、バランスの良い食事がいいだろう。という考えが根付いてる私は”赤身肉はセーブするけど鶏肉と魚介類はOK”としていたんですよね。。。

でも乳がんにむしろ良いとされる大豆にもアスパラギンがたくさん入っているとは、、、そもそもアスパラギンとは何なのさ。

と調べてみたところ、「TCAサイクル」というエネルギーを生産するシステムが備わっています」という一文を見つけた(社会福祉法人 一誠会さんのページから引用)
TCAサイクル(クエン酸回路)ってケトン食療法※2に挑戦してた時に、その状況を生み出すことが大事だったサイクルだったような。
体にいいサイクルを起こしてくれるのに、転移を制御しにくくなるの?

謎〜。

とさらに調べていたら「アスパラギンと還元糖という栄養素を含む食品を120℃以上の高温条件下で加工・調理すると、化学反応を起こすことなどによってアクリルアミドが生成され、食品中にも含まれていることがわかりました。」というのを見つけた(国立がん研究センター予防研究グループさんから引用

アクリルアミドは発がん性があるかもと言われてるやつだ!知ってる!
でもこの場合、アスパラギンそのものじゃないしなぁ。って言うか、本文を読み進めたらアクリルアミドは乳がんとの関連性がないって?

とはいえ、この文章を読んで高熱を加えた食品ってだいたい体に悪いなぁと思った。

その後検索して分かったのが”アスパラギンを取らないと悪性乳がんの移転を防げる”と書いているサイトの引用が「ネイチャー」ばかりで元の記事は同じであり、それ以外の文献はなさそう?と言うこと。しかもマウスの実験であり、人では検証してないし。
で、あんまり気にしなくていいかぁ。と言う結論に至りました。

摂取しない方が転移を防げると言われても、がんに良い作用をもたらすと言われる食品に多く含まれてるし。転移以前にがんを制御できた方がいいし。

その後見つけた記事ではアスパラギンを含む食品は多いため摂取を防ぐことは難しく、アスパラギンを阻害する薬や栄養バランスが良いけどアスパラギンを含まない特殊な飲料を作ることを想定しているようです。

書いていて感じたのが、がんが発覚したばかりの頃は色んな情報を求めて試していたけど、1年以上前からデザイナーフーズ・ピラミッドに入っている食品を積極的に取って、加工食品と添加物はできるだけ取らない、と言う緩い感じに落ち着いていて、積極的に情報を集めることが減っていたなぁ。と言うこと。
TCAサイクルとか、ケトン食とか、実行してたのに仕組みを何となくしか覚えていない。

また乳がんに良い生活についてちゃんと調べてみようかな、と思った。

※1 デザイナーフーズ・ピラミッド=アメリカ国立がん研究所が、がん予防に効果があると考えられる約40種類の食品をピラミッド型に並べたもの
※2 ケトン食療法=糖の代わりにケトンを脳に使うエネルギーとする療法。てんかんに効果があるとされており、がんにも効く場合がある